医師が転職する絶好の時期とは?
転職の時期を判断するのは難しいですよね。
辞めたいと思っても辞められなかったり、条件の合う求人がなかったり。
いざ転職活動を始めてみると、意外にタイミングが大事だと気付くのではないでしょうか。
この記事では、医師の転職に適したタイミングをご紹介します。
遅すぎたとか機が熟していなかった、ということにならないためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
医師の転職時期はスキル取得とリンクさせよう
転職の時期は、いわゆる季節的な時期や、自分自身のタイミングがありますよね。
準備や条件が整ったら、〇月に辞めようと見通しを立てることができます。
転職は、スキル取得のスケジュールに応じて考えると、自分に合ったベストな時期が見えてきますよ。
ここでは、状況ごとのタイミングについて考えていきましょう。
後期研修医のタイミング
あなたが後期研修中の医者なら、専門医の資格を取るまで待ったほうがいいかもしれません。
最近では必ずしも医局に入らずに、市中央病院でキャリアアップするケースも増えていますよね。
キャリアを重ねていくうちに、診療科や専門分野を変えたいと思うこともあるかもしれません。
しかし、専門医資格を取ってからの方が、応募できる施設が増えます。
また、自分の強みも伝えやすくなりますよね。
転職においては、その施設が求めるスキルがあった方が、成功の確率が高いことも、覚えておいてくださいね。
手技のある診療科目
外科系・消化器内科・循環器内科のなどの科目は、専門医の資格が有利になる場合があります。
専門医を取得する過程で、症例の経験を積めば、技術向上の証明にもなりますよね。
腹腔鏡手術のスキルや、カテーテル治療のバリエーションなどを武器にすることも、考えておくといいのではないでしょうか。
昇格をねらう
昇格や昇給も、タイミングを間違えないようにしなければいけません。
民間病院の人事には、新しい医者を前職より高いポストで迎える、というマナーが存在します。
あなたにスキルがあれば、お互い快諾できますよね。
しかし、面接に来た医者に充分なスキルがないと分かると、選考にもひびく可能性があります。
医局員が転職するタイミング
医局で働く医者の場合には、医局を辞められる時期というものが存在します。
転職というよりは、医局との決別といった人生の大きな節目、のような感覚ではないでしょうか。
自分にとって「医局とは何なのか?」そういう疑問がよぎったならば、医局の辞め時かもしれません。
ここでは、医局に属する医者が医局を去るのに、ベストなタイミングを考えていきます。
年齢と必要な条件がそろっていれば、Go!サインです。
それでは、考えられる年齢を挙げて見ていきましょう。
✔Age 26
この年齢は、最初のターニングポイントとなります。
初期研修が終わって専門科を選び、後期研修を受ける場所を決める大切な時期ですよね。
最近では、半数近くの医者が研究を捨て、臨床医としての道を選ぶ傾向にあると言われています。
大学内での教授や准教授といったキャリアを目指すつもりがないならば、医局に残る必要はないでしょう。
優良な市中央病院で受入れてもらうことができれば、先進医療にたずさわることも可能です。
今後の方向性を考えたときに、臨床医として生きていく決心ができていますか?
できているなら、医局を去るタイミングとして、候補の1つとなるでしょう。
✔Age 35
順調にキャリアを積んでいる場合、何らかの専門医の資格を取得している頃ではないでしょうか。
専門医の資格をもつ若手は、引く手あまたの存在です。
収入アップや、ゆとりのある働き方も実現可能です。
しかし、この場合も、臨床医としてのキャリアを選んだ場合に限ります。
基礎研究分野でのジャンプアップや、大学内でのキャリアも気になりますか?
「博士号を保有」「海外留学の経験あり」「大学病院で勤務中」という、3つのポイントについて考えてみましょう。
2つ以上クリアしていれば、残る可能性もアリです。
次のタイミングを待ってもいいでしょう。
✔Age 40
この頃は、技術力・体力・気力すべてにおいて、充実している時期ですよね。
ということは、最も有利な条件が揃っている時期とも言えます。
医局内で出世の可能性は、ありそうですか?
先ほどの3つのポイントに、研究成果や多くの研究予算を獲得しているか、という項目をプラスしてみましょう。
3つ以上をクリアしていますか?
2つ以下なら、わずかな出世の可能性より、最も有利な条件でのキャリアアップを選ぶ方が、得策ではないでしょうか。
✔Age 45
あなたがもし、ヒラの医局員であるなら、ズバリ医局を去るべきです。
というのも、この時期を逃してしまうと、有利立場で転職活動ができなくなってしまうからです。
職務に納得していれば、このまま医局で研究と臨床にたずさわる、という選択肢もありますよね。
でも、収入面や勤務条件などに不満があるなら、一刻も早く次のキャリアを考えることをお勧めします。
名門医局の出身という肩書きを活かすには、最後のチャンスとなるかもしれません。
医師の転職時期は4月と9月?
医師が転職する時期は、4月が最も多いと言われています。
しかし求人数は、上半期と下半期で増えることがあります。
ここでは、転職の季節的な時期について解説していきます。
4月がいい理由
4月が選ばれるのには、次のような理由があります。
- 3月末で退職する医師が多い
- 病院側の事務的な処理に都合がいい
- 子供の新学期と合わせた、医師側の都合
- 新しい医師のアピールに最適
そもそも求人がないと行先を探せませんから、退職者が3月に多いなら求人が増えるのは当然ですね。
だいたいの病院では、看護士や他のスタッフも一斉に4月に採用しています。
社会保険の手続きや白衣・ロッカーの手配など、手間のかかる作業が一気に済むと、病院の総務も助かります。
転居を伴う場合は、医者にとっても4月は好都合です。
学期途中の転校より、新学期からのスタートの方が、お子さんにとってもストレスが少ないでしょう。
また民間病院では、新しい医師を地域の住民やクリニックに紹介するのに、良いタイミングと言えます。
新年度で「4月から新しくうちに入った○○先生です」と紹介できれば、リニューアル感が出せますからね。
9月もあり
4月は世間でも同じように、新入社員や転勤などでバタバタしていますよね。
引っ越し業界も4月は最も忙しいですから、落ち着いて転職するには不向きかもしれません。
家族の事情を考慮しなくていいのなら、秋ごろの方がいいという意見も納得ですね。
上半期の9月末には退職者も多いので、求人数は9月も多い傾向にあります。
季節的には、4月と9月が多い傾向にあるというだけで、決まりというわけではありません。
人事異動による人間関係や、体制などが新年度に大きく変わってしまうこともあります。
そのため理想の働き方ができなくなった、と感じることもあるかもしれません。
保守的な医療業界では、4月が無難という考え方があるのも事実ですよね。
しかし、自分の専門科目であれば、時期に関係なく転職しやすいのも医師の世界です。
自分のタイミングを計って、ポジティブな転職へと繋げたいですね。
まとめ
医師の転職時期は、スキル取得のスケジュールに合わせるのがポイントでしたね。
また、医局員にとっても医局を辞めるタイミングがありました。
また、退職する医者が多い時期が、求人が増える時期でもあります。
- 専門性と求められるスキルが一致したとき
- 医局のやめ時は4回
- 求人数の多い4月と9月は、求人が増える時期
タイミングは人それぞれなので、周りと比較する必要はありません。
ベストなタイミングを見つけるまで、焦らずに向き合いましょう。
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