産業医にはどんな働き方がある?仕事内容・転職するメリットを紹介

「産業医に興味があるけど、どんな働き方やメリットがあるの?」

このような疑問を持つ医師は多いのではないでしょうか?

本記事では、産業医の仕事内容や働き方、転職するメリットについてご紹介します。

これから産業医を目指したい方は、ぜひ参考になさってください。

産業医とは?

産業医とは、事業所で働く労働者の健康をサポートする医師のことです。

快適な環境で働けるよう、以下のような業務を担当します。

・労働者の健康管理に対する面接指導

・就業判定

・労働環境の巡視

・組織全体のメンタルヘルスケア対策

・テレワーク実施などの労働環境整備

・感染予防対策 など

産業医の働き方と転職難易度について

産業医の働き方には、専属(常勤)と嘱託(非常勤)の2つがあります。

専属と嘱託の働き方や転職難易度の違いは、以下を参考になさってください。


専属(常勤)嘱託(非常勤)
契約先1,000人以上の労働者が在籍する事業所(大企業)50~999人の労働者が在籍する事業所(中小企業)
契約の種類雇用契約業務委託契約
稼働日数週3~4日週1日~
働き方1ヶ所の契約先で働く1ヶ所または複数の契約先で働く
転職難易度高め
経験者が優遇される
低~中程度未経験でも挑戦可能

専属は、契約先となる事業所と雇用契約を結び、従業員と同じく常駐する働き方です。

一方、嘱託の場合は、事業所と業務委託契約を結び、あらかじめ決められた勤務日数で働きます。

いずれも求人が少なく、就職難易度は高めですが、専属より嘱託の方が転職しやすい傾向にあります。

もし、未経験から産業医に挑戦する場合は、嘱託からスタートして実績を積むとよいでしょう。

産業医として転職するメリット

産業医に転職するメリットは、専属と嘱託によって異なります。

専属の場合

専属で働くメリットは、事業所の従業員と同じ福利厚生と、有給休暇が受けられることです。

福利厚生とは、従業員やその家族を支えるため、事業所が提供する賃金とは別の報酬を指します。

福利厚生には、法定と法定外の2種類があり、以下のような特徴があります。


特徴内容
法定福利厚生法律で定められている福利厚生のこと。全部で6種類ある健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険、子ども・子育て拠出金
法定外福利厚生法律で定めていない福利厚生のこと。事業所が独自で設けている。住宅手当、通勤手当、介護・育児費用の補助、慶弔・見舞い、リフレッシュ休暇など

専属産業医の契約先は、1,000人以上の労働者が在籍する事業所(大企業)です。

大企業は、法定外福利厚生が充実していることが多く、特に家庭がある人にとっては生活の支えとなるでしょう。

嘱託の場合

嘱託で働くメリットは、ワークライフバランスが取りやすいことです。

嘱託は、契約先と話し合って稼働日数を決めるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

もちろん、救急病棟のような当直やオンコール、時間外労働もないため、体への負担も心配ありません。

特に、定年退職で臨床現場を離れた高齢の医師に、おすすめの働き方です。

産業医として転職するデメリット

産業医に転職した場合、臨床医として復帰することが難しくなります。

なぜなら、医療現場を離れ、事業所の従業員として働くようになるためです。

産業医は、患者との接触がなくなり、診察・治療の機会も少なくなっていきます。

オペや診察など、臨床医としてのキャリアを維持したい方には、おすすめできません。

失敗なく産業医として転職する方法

産業医を目指すなら、医師専門の転職サイトを活用してみてください。

産業医の求人は少なく、自分一人では転職先を見つけにくいためです。

医師専門の転職サイトなら、あなたに代わってキャリアアドバイザーが求人を探してくれます。

未経験から産業医にチャレンジする場合は、転職しやすい嘱託の求人を紹介してもらえるでしょう。

まとめ

産業医とは、企業に勤務する従業員の健康管理を支援する医師のことです。

働き方には専属(常勤)と嘱託(非常勤)の2種類があり、いずれも転職難易度が高い傾向にあります。

もし、あなたが未経験から挑戦するなら、比較的転職しやすい嘱託の求人を探してみましょう。

医師専門の転職サイトでは、キャリアアドバイザーが求人探しを手伝ってくれるので、おすすめです。

医療業界に詳しいプロの力を借りながら、効率良く転職先を探してみてください。

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