小児科医の将来性は大丈夫？医師になるメリットと転職するポイントも紹介
「小児科医が不足しているって本当？医師として転職したいけど、将来性が気になる」
少子高齢化により、医師の将来性に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小児科医の現状や将来性についてご紹介します。
加えて、医師になるメリットと、失敗なく転職するポイントにも触れています。
これから、小児科医として働きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
小児科医の現状と将来性
厚生労働省が発表した「令和2年全国の届出『医師数』」によると、小児科医全体の人数は17,997人です。
平成12年の14,156人から比較すると、20年間で医師の数が約3,000人増加しています。
年代別に見てみると、50代以上の医師が増えている一方、40代以下は20年前とほとんど変わっていません。
若い世代ほど小児科医の志望者が減少しているのは、少子高齢化が影響していると考えられます。
ただ、少子高齢化が進んでも、子どもがゼロになるわけではないため、小児科医の将来性は高いと予想されます。
小児科医が大変な理由
ここからは、小児科医が大変な理由を3つご紹介します。
患者の年齢に合わせた診察や治療が難しいから
小児科の対象年齢は幅広く、医師は乳幼児から15歳までの患者を診察します。
症状や治療法が年齢によって異なるため、患者一人ひとりに合わせた診断が医師に求められるのです。
また、大人と違って子どもは体が小さいため、使用する薬の調整にも気をつけなくてはなりません。
患者によっては、薬の副反応が強く出ることもあり、医師には難しい診断を迫られることがあります。
子どもとの意思疎通が難しいから
大人とは異なり、子どもは言語能力が低いため、思うように医師とコミュニケーションが取れません。
子どもによっては、病院に連れてこられただけで、泣き叫ぶこともあります。
また、診察の恐怖に怯えて暴れ出す患者もいるでしょう。
このように、意思疎通が難しいため、医師は患者から体の様子を聞き出すのが難しいのです。
子どもと意思疎通ができない場合、医師は付き添い人の保護者から、患者の様子を聞き出すしかないでしょう。
プレッシャーが大きいから
大人と比較して、子どもは免疫力や体力が低く、病気になりやすい傾向があります。
そのため、患者の容体が急変することも珍しくありません。
突然の急変にも慌てず、子どもの症状を見極め、医師は冷静な対処を求められます。
このような緊張状態が続いた場合、医師は心身の疲労が溜まりやすくなるのです。
小児科医になるメリット
小児科医は大変である一方、仕事のやりがいも感じられる職業です。
ここでは、小児科医になる3つのメリットをご紹介します。
子どもやその家族の喜ぶ姿が見られる
診察や治療を終えた子どもが見せる笑顔は、医師にとって大きな喜びになります。
また、子どもの病気が改善することで、患者の家族から信頼され、仕事のモチベーションにつながるでしょう。
幅広い知識を身につけられる
乳幼児から15歳までの子どもは、抵抗力が低いため、さまざまな病気にかかりやすくなります。
代表例として、水ぼうそうやおたふくかぜなど、特定の病気が幼い子どもに集中することもあります。
また、新たに出現した感染症の診断・治療を迫られ、ストレスを抱える医師も少なくないでしょう。
ただ、子どもの病気に向き合うことで、医療技術の幅が広がり、医師として成長できます。
治療に対するプレッシャーがある一方、難しい病気の知識や臨床経験を積めることが、小児科医のメリットです。
失敗なく転職する方法
小児科医を目指す方のために、転職を成功させるポイントについてご紹介します。
希望条件を決めておく
小児科医を目指す場合、転職先に求める希望条件を決めておきましょう。
なぜなら、希望条件を決めることで求人を絞りやすくなり、転職活動の長期化を防げるからです。
例えば、以下のように条件ごとで求人を絞っていくと、無駄な手間と時間を減らせます。
- さまざまな症例を経験したい→大学病院・総合病院の求人に絞る
- 病院で常勤医として働きたい→総合病院・クリニックの求人に絞る
- 時短勤務をしたい→アルバイトなど非常勤の求人に絞る
- 年収は1,500万円以上を希望する→高年収の求人に絞る
転職サイトを利用する
医師専門の転職サイトを活用することで、自分の希望に沿った求人を短期間で見つけやすくなります。
特に、転職活動がはじめての方や、多忙で求人探しができない方におすすめです。
転職サイトに登録すると、キャリアアドバイザーから就職に成功するためのサポートも受けられます。
うまく活用して、あなたが納得できる医療機関を探してみてください。
まとめ
小児科医の志願者は、40歳以下の若い世代で減少しつつあります。
この現象には、少子高齢化が影響していると考えられるでしょう。
ただ、どんなに少子高齢化が進んでも、子どもの数がゼロになるわけではありません。
時代の流れで患者が少なくなっても、小児科医のニーズは高いままと予想されます。
これからも、子どもの健康と成長を見守る医師は、多くの医療機関で求められるでしょう。
もし、あなたが小児科医として働きたいなら、医師専門の転職サイトを活用してみてください。
あなたが医師として活躍できるよう、キャリアアドバイザーがサポートしてくれます。
この記事へのコメントはありません。