未経験の診療科目に転科した医師の転職事例を紹介

「未経験の診療科へスムーズに転職できた医師っているの?」

「未経験の診療科目に転科した医師は、やっぱり転職活動で苦労したの?」

このような転科に対する不安や悩みはありませんか?

これまで経験がなく、専門スキルを持たない診療科へ踏み込むには、とても勇気がいりますよね。

本記事では、まったく未経験の診療科目にも関わらず、努力で転職を成功させた医師の事例を3つご紹介します。

転科に興味はあるけど、不安で転職を踏みとどまっている医師の方は、ぜひ参考になさってください。

未経験の診療科目に転科した医師の成功事例

ここから、転科に成功した医師の事例を3つご紹介します。

転職事例1:外科から内科へ転科した男性医師Aさん

家庭の事情で引越しされることになり、転居先で新しい医療機関を見つけることになったAさん。

前職は大学医局に在籍し、急性期病院で勤務医として働いていました。

週に5日、外来・手術・病棟管理・急患などに対応。

加えて月4回の救急当直や、月半分はオンコールにも対応し、とても多忙な毎日を送っていたそうです。

過去の苦い経験から、新しい医療機関では土日の休暇を希望されました。

Aさんにはお子さんがいらっしゃり、同じ医師である奥様と協力して育児に取り組みたかったようです。

家庭との両立を図るため、執刀医から離れることを決意します。

Aさんは今後、手術を終えた患者様の生活をサポートしたく、内科医の道を選択されました。

そして、知人の紹介により、医師専門の転職エージェントに登録して活動を始めます。

外科医から未経験の内科医への転科。

そして、退職交渉や引き継ぎですぐの入職が難しいこともあり、転職は難航すると予想していたそうです。

しかし、予想に反してオファーをくださる医療機関が多かったとのこと。

最終的にライフワークバランスの取れるケアミックス病院と、開業に向けて教育環境が整備されたクリニックに絞り、面接に進みました。

そして、家庭との両立が叶う亜急性期と慢性期のケアミックス病院を選択し、無事に入社が決まりました。

現在は、内科医として勤務されています。

転科先でも当直やオンコールは生じますが、前職と比較して大幅に負担が減ったそうです。

土日祝日も休暇が取れ、ゆとりのある働き方に変わったものの、前職と同水準の年収を維持できているようでした。

転職事例2:眼科医から健診医に転科した女性医師Bさん

前職は、大学病院で眼科医として働いていたBさん。

拘束時間が長く、早朝出勤も多かったことが悩みだったそうです。

また、Bさんは緊張しやすく繊細な性格の持ち主。

眼科医は命を預かる医師ではないものの、常に医療ミスによる失明で患者様の人生を狂わせるリスクがあります。

このような恐れや長時間労働から、常に緊張状態が続き、転職を決意されたそうです。

ご自身の気質や性格も考慮し、人の死に直面しない健診医を選択されました。

Bさんが希望する医療機関の条件は、未経験でも健診医として雇ってくれること。

そして、実家のある中国地方で勤務できることでした。

未経験で健診医として雇ってくれる医療機関が見つかるか不安だったため、医師専門の転職エージェントに相談されたそうです。

前職に対する不満が蓄積していたBさんは、キャリアアドバイザーに洗いざらい悩みを打ち明けたそう。

その結果、健診だけでなく精神科やコンタクト外来への転科や、老健への勤務も提案されたようです。

医師を辞めるか健診への転科しか選択肢がなかったBさん。

予想に反して転職の選択肢の多さに驚いたといいます。

紹介を受けた候補先のなかから、内健診のみの医療機関を最終的に選択されました。

常勤医師と人間ドック健診指導医が2名ずつ所属しており、指導体制も申し分なかったそう。

キャリアアドバイザーにスケジューリングを依頼し、Bさんは面接に進みました。

面接官だった常勤医がBさんと似た境遇を持つ女性医師だったようです。

彼女は、同医療機関に未経験で入社し、約3年でほぼすべての健診業務を担当できるようになったとのこと。

そして、入社して当分の間は彼女からの指導を受けられると聞き、Bさんはこの医療機関へ入社を決めます。

入社先は時間外勤務も少なく、退社する夕方以降は勉強時間に充てられているそうです。

転職事例3:小児外科・外科医から緩和ケアへ転科したCさん

子ども好きで、長年小児外科医として医局に勤務されていたCさん。

研鑽を積んでいる最中、お父様のご病気により、転職を決意されたようです。

当初、小児外科医としてのスキルアップを切望されていました。

しかし、自宅から通勤できるエリアにキャリアを積める医療機関がなかったため、小児外科医として働くことを諦めたようです。

そこで転科先の候補として選んだのが緩和ケア。

小児外科医のほか、Cさんは緩和ケアに興味をお持ちでした。

前職にも緩和ケアチームが設置されていたものの、専門病床がありませんでした。

そのため、亡くなった終末期の患者様を、お見送りできなかったそうです。

過去の苦い経験により、緩和ケアの専門病床を持つ医療機関で学びたいと思ったCさん。転職先の医療機関で、患者様に貢献したいと思ったことが転科の決め手となりました。

未経験でも緩和ケアの業務ができる医療機関を探すため、Cさんは医師専門の転職エージェントに相談されます。

そして、キャリアアドバイザーから紹介された候補先のなかに、最先端のホスピス医療を行なう医療機関がありました。

この病院なら存分に緩和ケアを学べると思い、早速面接に進んだそうです。

緊急対応のない緩和ケアは、楽なイメージで入社を希望する医師が多いため、面接時は細かく志望動機を聞かれたCさん。

事前にキャリアアドバイザーから転科の動機を答えられるよう、指導を受けていたため、本番で冷静に対応できたそうです。

それが功を奏し、Cさんは無事に内定を勝ち取りました。

医療業界特有の事情により、医師は面接やスムーズな退局が難しい傾向にあります。

特に専門外の診療科へ転職する際は、エージェントに相談してほしいとCさんは仰っていました。

まとめ

医療スキルや経験のない診療科へ、入職することをためらう医師は多いことでしょう。

しかし、本記事でご紹介したように、不利な条件でも転科に成功し、希望する働き方を実現させた医師は少なくありません。

未経験の診療科で新しい働き方に挑戦するなら、医師専門の転職エージェントを活用してみてください。

プロのキャリアアドバイザーへ悩みを打ち明けることで、これまで見えてこなかったあなたに合う転職の選択肢が見つかるはずです。


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