条件を妥協しない医師の転職
よく医師は転職先に困らないと言われますが、妥協できない条件だけは明確にしておかなければいけません。「あのときこうしていれば」なんて転職先が決まってから後悔したくないですからね。
かと言って、すべての条件を満たそうとしてもそんな都合の良い職場はないだろうし、時間だけが過ぎてチャンスを逃してしまうかもしれません。
ですから、譲れない条件を押さえつつも、適度な妥協が必要だというような柔軟な姿勢で望むことが大切です。
この記事を参考にして外せない条件に優先順位をつけ、譲れる点も同時に探りながら満足のいく転職を実現してくださいね。
医師の転職で条件はどこまで妥協できるのか
転職の際には多少の譲歩はやむを得ないと思いますが、線引きを間違えると後悔しか残りません。
そこで大事なのが、妥協点の見極めです。
こだわるポイントと譲歩するポイントさえ押さえておけば、きっと満足のいく転職ができるはずです。
ここでは、医師が後悔する妥協のパターンをご紹介します。
その対策として後悔する確率が低くなる方法についてお伝えしていきますね。
後悔する確率が高いパターン
医師が転職のときに後悔する確率が高くなるのは、次の3つの項目を外してしまった場合です。
- 最も重視していた条件
- 勤務内容
- 第一志望以外の施設で合意
焦って次の職場を見つけようとすると上記のようなパターンへ陥ってしまいがちです。
また、優先順位が明確になっていないと何を外せばいいのか方向を誤ってしまいます。
たとえ給与面や通勤時間が申し分ないという施設があっても、勤務内容や労働時間にも目を向けましょう。
キャリアアップが目的のはずが他の科の医師不足に充てられるはめになっては、何のための転職だったのかということにもなりかねません。
また、内定のタイミングも志望の順番どおりに来るとは限りません。
第二、第三志望の病院から先に内定が決まることも普通です。
「第一志望の施設で働きたいのはやまやまだけど、第二志望を蹴って第一志望に落ちてしまったら…。」
そんなことになっては「もっと条件の悪い施設で働くことになる」と不安になってきますよね。
しかし、本当に自分を採用したいと思っている施設ならば、第一志望の結果が出るまで待ってくれるかもしません。
もちろん、正直に他の病院からも選考を受けていると話した場合、受け取り方は様々です。
「当院が一番でないならお断り」という施設もあるかもしれませんが、あなたを採用したいと思っているなら待ってくれる可能性はあるのではないでしょうか。
どのパターンにしても自分の中に「あの時こうしていれば」という心残りが尾を引くことになるので、妥協点は慎重に探りましょう。
優先順位の低い条件で折り合いをつける
やむを得ず譲れない条件があるならば、優先順位の低い条件を外すのがポイントです。
なぜなら、転職に至った最大の目的は達成しているので、満足度の高い状態が保てるからです。
たとえば、次のような優先順位の場合で考えてみましょう。
- 年収アップ
- 当直・オンコールなし
- 最寄り駅からダイレクトアクセスで通勤可能
この条件で譲るのは3番目の通勤時間です。
どうしても1回の乗換えをしないと年収アップが叶う施設がなくて、通勤時間は15分しか短縮できなかったとします。
しかし年収アップで生活は豊かになったと感じますので、不満は残りますが満足感は高いですよね。
自分の市場価値を知る
転職のさいに考えなければいけないのが、医者としての市場価値です。
自分の市場価値を見極めてそれに見合った職場を探すことも、妥協点を定めるヒントとなります。
- 自分はその施設にどのように貢献できるのか
- 同じ専門医や先輩医師、または若手の医者は何人くらいいるのか
- ライバルとなる医者がいるならば、自分が秀でている分野は何か
もし今の時点では自分の市場価値を見出せないというなら、希望する条件をある程度は譲ることも仕方のない選択かもしれません。
まとめ
医師が転職を考えた時に妥協してはいけない条件やポイントは主に3つありました。
- 優先順位の高い条件
- 勤務内容
- 第一志望の施設
どうしても妥協しなければいけない時は優先順位の低い条件から選び、自分の市場価値に合った妥協という選択もあるかもしれません。
しかし何もせずに妥協するのではなく、当たって砕けた妥協ならば心もスッキリ晴れるのではないでしょうか。
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