病院以外での転職する時の医師の待遇
医師が病院以外で働くとしたら、どんな転職先を思いつきますか?
臨床を離れるなんて、「今まで得た専門知識を無駄にしたくない」と思うかもしれません。
でも実は、その医師の知識がなければ、出来ない仕事があるんです。
しかも定時出勤の定時退社も、夢ではありません。
今回は、病院以外の職場や待遇が知りたい!というあなたのために、代表的な転職先をご紹介します。
業務内容や待遇面など、気になるポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
医師の知識を活かせる病院以外の転職先と待遇
せっかく取得した医師免許。病院以外の転職を考えているなら、有効活用しない手はありませんよね。
気付かないだけで、臨床以外の様々な分野で、必要とされる資格なんですよ。
ここでは、病院以外の転職先となる、4つの職場をご紹介します。
病院以外の代表的な転職先
- 保険会社
- 製薬会社
- 厚生労働省
- 医療コンサルタント
それでは、1つずつ見ていきましょう。
保険会社
保険会社で働く医師は「社医」と呼ばれ、病院以外で専門性を活かせる、キャリアの1つです。
ワークライフバランス志向の職場として、人気上昇中のようです。保険加入を希望する人たちの健康診断、保険の引受けや支払いに関する査定が主な業務です。
人気の秘密
- 定時退社が可能(9時~17時)
- 有給休暇が取りやすい
- 完全週休2日
- 福利厚生の充実
気になる年収は、週5日勤務で1,200万~1,500万円が相場となっています。
臨床医の年収と比べると、下がる人もいるかもしれませんよね。
でも、福利厚生が充実していることや当直・オンコールがないことを考えると、転職の価値はあるかもしれませんね。
製薬会社
製薬会社では、新薬の研究・開発、治験における医学的な見地からのアドバイス、を担当することになります。
メディカルドクターという言葉を、聞いたことがあるのではないでしょうか。
最近では外資系の企業に対抗するため、優秀な医師の争奪戦が始まっている、とも言われています。
特徴
- ワークライフバランスを確保しやすい
- 残業はあっても、一般のビジネスマン程度
- 退職金は一般的なビジネスマン並み
- ノルマが課せられる場合もある
- 大量の論文の読み込みや、文書作成がある場合も
メディカルドクターの年収は、1,300万円~2,500万円が目安のようです。
1,500万円を超すのは部長以上の管理職なので、医者という感覚は無くなりそうですよね。
働き方もビジネスマン色が、強くなっている感じですしね。
臨床への想いを断ち切ることができるかが、ポイントになりそうです。
厚生労働省などの公務員
公的機関でも医者の存在は欠かせません。
活躍の場として最も多いのは、保健所で働く公衆衛生医師です。
全国の地方自治体に就職し、感染症や食品・環境などの生活衛生に取り組んでいます。
医学的な知識だけでなく、法律的な知識が必要とされることもしばしば。原則として保健所の所長は、医師であることも定められています。
公務員の魅力
- 福利厚生がしっかりしている
- 定時勤務(食中毒などが発生した場合を除く)
- 有給休暇がとりやすい
- ワークライフバランスが確保できる
年収は、自治体や役職にもよりますが、700万円~1,400万円が目安です。
感染症や食中毒の発生などで、緊急の呼び出しを受けることもあるでしょう。
しかし、公務員ならではの福利厚生面を考えると、選択肢の1つとなり得ますよね。
医療系コンサルタント
コンサルタント業務の中でも、需要が高いと言われている医療系コンサルタント。
医学分野の高い専門性は、武器になりそうですね。
医療コンサルタントは、医療機関や医療機器メーカーなどが抱える、経営の課題に取り組むのが役目です。
病院経営を視野に入れているなら、実践的にビジネス側の経験を積める、魅力的な職場ですよね。
また一線を退いたとしても、高い専門性が重宝される、やりがいのある仕事ではないでしょうか。
医療系コンサルタントの魅力
- 立案した企画の採用・課題解決への達成感
- 営業戦略やマーケティング戦略などのノウハウ習得
- 全国出張
- 経営の「右腕」
医療系コンサルタントの収入は幅広く、500万円くらいから5,000万円を超える場合もあります。
病院以外で医療現場をサポートできるコンサルタントは、医療経営者にとって、心強いパートナーになりそうですね。
やりがいも十分に感じられる仕事ではないでしょうか。
まとめ
医師が病院以外の職種に転職する場合、以下の4つの職種が考えられます。
- 保険会社
- 製薬会社
- 公務員
- 医療系コンサルタント
待遇面では、一般的な臨床医より多少下がりそうな職種もありました。
知識を活かしつつ、プライベートも確保できる新しい働き方を選べる、という魅力もありましたね。
転職の目的と照らし合わせながら、専門性を有効に活用できる職場を見つけてくださいね。
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