医師の転職相談はエージェントとの相性が大切
医師の転職相談について
医師が転職を考えた時、まず誰に相談するでしょうか?
同僚や先輩、上司、友人、家族、様々なパターンがあると思います。
最近はまずネット上でキーワード検索し、自分の希望と勤務条件等が一致する職場を見つける→個人的に場所や評判をリサーチ→担当者に面談アポを取る。
この流れが一番スムーズかと思いますが、実際のところは、日々多忙な勤務をこなしながら、この作業を行うのは困難かと思います。
また、自分が転職希望時期にどの医療機関が医師を募集しているのか、その医療機関の内情や人間関係等をある程度知っているのは、医療業界に特化した転職エージェントさん(以後、転職エージェントさんと略します)ではないでしょうか?
そもそも、医師の転職とは?
日本国内で私立・国公立大最難関である医学部に合格しても、ひとにぎりの学生さんは様々な理由で中途退学や、卒業後残念ながら医師国家試験に合格出来ずに医師以外の職業に就く人もいます。
マッチングで臨床研修医として医師人生を始めても、職場に馴染めなくて退職される場合や、後期研修を始めることなく、レーザー脱毛等の美容皮膚科院長職に就く人もいます。
ご実家が開業医で、「継がなくてもいいよ」と言われながらも、親の背中を見て育ったご子息が継承される事はよくあります。
また医師も、年齢と共に自身の家族構成や、臨床体験や、体力・気力の衰えから「今の仕事環境がベストなのか?」と転職を考えるのは、他職種と同じだと思います。
ただ今も昔も変わらないのは、例えば大学で教職・研究に携わっている医師や、「○○病院のゴッドハンド外科医」は、何よりご自身が「今の環境が好き」で定年まで同施設で勤務を継続され、現役リタイア後は、名誉職非常勤務で時々働く日々を過ごされ、転職エージェントさんとは全く接する機会は無いのでは、と思います。
ワークライフバランスと医師の転職
私が初めて転職エージェントさんに依頼し、一緒に就職希望病院の事務長面談・施設案内を受けたきっかけは、インターネットのサイトからの登録でした。
子供の小学校お受験を控え、その学校に隣接している病院にアプライしたのですが、残念ながら子供が入学出来ずに、自分の転職もなしとなりました。事前のメールやり取りや、実際にお会いして自分の希望を聞いて頂き、とても安心して面接に臨むことが出来た事を覚えています。
その後、何度か転職の機会があり、ある地方のクリニックでは自分で情報をリサーチして、製薬会社のMRさんを通して就職した事がありましたが、しっかりした契約書もないまま、おおよその年収のみの口約束で勤務を開始し、「今後、大丈夫かな…」ととても心配でした。
最近の転職は、ただいま現在進行形です。
かつて小学校お受験だった子供が、高校受験の年となり、塾の送迎や、学校見学・推薦入試等がとんでもないストレスとなり、同時に実家の父が肝臓がんを発病し入退院を繰り返す事態…「今のままの勤務体制(当直が月に3回前後、常勤医師が一人退職後補充なし)では自分のメンタルが壊れる…」と痛感。
そこで、時々スポットバイト等を紹介してくれていた転職エージェントさんに相談する事にしました。
医師の転職で大切なことはエージェントさんとの相性
この会社の転職エージェントさんは、とてもフットワークが軽く、ややせっかちな私ととても相性が良いのです。最初に検診バイトをネットで問い合わせた所「ご挨拶に伺っても良いですか?」と、勤務先まで来て下さり、自分の希望や、募集中のスポットバイトを幾つか紹介してくれました。
中には、「当直室がとても素敵、信頼ある医師にのみ公開」、とか「この病院のオリエンテーションは時間がかかります」と、細かい情報を教えて頂けました。
自分が気になった病院についてメールすると「この病院は、反社会的勢力との繋がりが…」との貴重な情報を頂け、「エージェントを通した給料と、自身で契約した場合の給料体系は違う」事も正直に教えて頂けました。
そして、今「子供の学校近くで、当直の無い常勤、出来れば週4日勤務、現在の他施設での非常勤務は継続希望」の条件をほぼ満たしてくれるクリニックで一緒に面接を受け、内定を頂くことが出来ました。
現在のコロナ禍で有利な転職は困難か、と半分諦めていたので、本当に嬉しく思いました。このエージェントさんの実行力と人当りの良さ、顔の広さと病院情報収集能力は、他社の転職エージェントさんを超越していて、本当に貴重な人と出会えた体験となりました。
今までの自分の転職機会は、ほとんどが子供の教育環境整備が目的で、ことわざで言うと「孟母三遷」。今回の転職でもう最後かな、と感じていますが、もし自分の周囲で転職を検討している医師がいたら、迷わずまずこのエージェントさんを紹介すると思います。
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